出会い電車 4

「まぁとりあえず梓の部屋に入ろうよ」

「なんで鍵持ってんだよ」


お母さん、この人怖い。



一人暮らしには十分な部屋は二人になると少し狭い。テーブルをはさんで座るのかと思いきや、図々しくも隣に座るこいつはなんなんだ。仕方なしに俺が向かい側に座ろう。

「ここから動くと犯すよ?」

こてん と可愛らしく首を傾けて腰をあげようとした俺を引き留める。俺の尻を触りながら。

「……」
「梓、可愛い」
「お前何しにきたんだよ」
「今日泊めてよ。そして俺と付き合って」
「…………は?」

何かのついでのように付け加えた台詞がおかしい。付き合って、て交際…だよな。

「梓、愛してる」
「は?ちょっ、ま…っ」

振り返れば予想以上に近い美形。気を抜いていたためそのまま唇は重なって俺は押し倒される。器用にも近くにあったタオルで手首は拘束され、俺の足の間にいる変態。膝で俺の股間を刺激しながらキスはさらに深まるよう舌が絡み合う。

「ふ、ッぁ、んんっ…」
「は、…ん、梓可愛い……」

チュッチュッと啄むように何度も唇にキスをしてカプリと耳朶を甘く噛まれる。それすらも甘い痺れになって小さく声をあげてしまう。

「梓の反応してくれてる」
「生理現象だ!」
「いいよ、それでも」

膝で刺激され、反応を見せてきた股間を撫でるように触れる。ジーパンのチャックをゆっくり下ろされて、少し濡れてる先端を下着の上からキスされた。

「ば…っ、何、して」
「大丈夫、梓は気持ちよくて死んじゃうくらいなでトロットロにしてあげる」

願い下げじゃばか野郎。
下着を下ろされて露になるちんこを嬉しそうに見るこいつはただの変態。そして、躊躇なくこいつは俺のちんこを口にくわえた。





2011/08/10 09:33
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