『十代目を誘ったのは十代目の右腕であるこの俺だ!何か文句あっかあ?』
「誘ったのは貴方ね!文句大ありよ!獄寺隼人!右腕だかなんだか、貴方が勝手に決め付けてるだけでしょう!?偉そうに!」『お、お前何で俺の名前知ってんだよ!』「貴方のその大事にしている十代目の妹のまゆこよ!覚えておきなさい!」
『じゅ、十代目の妹お!?』
「そうよ!よく知らないでお兄ちゃんの側に居れたわね!」
『ぐ…、』
『ははっ、言われてみればツナに顔とか似てるな!』
爽やかな笑顔を浮かべたこの大きい人は確か、山本武。…思ってたよりも大きいな。
『ごめんなあ、今日帰って来るって知らなかったんだよ、』
そう言って私の頭をぽんぽんと撫でた。
…一瞬どきっとした、気がする。
「し、仕方ないわね。許してあげる…あげ、ます」
『ははっ、ありがとうな!じゃあツナの家で遊ぼうぜ!妹が帰って来てんだし』
『か、勝手に決めてんじゃねえよ山本!』「良いじゃない、別に!貴方が決めることでもないでしょう!?」
『ああ!?お前生意気だぞ!』
『ご、獄寺くん…怒らないの、』
『じゅ、十代目…』
「そーよ!謝りなさい!」
獄寺は舌打ちをした。
『ほら、行こうぜ!』
そう言って山本は私の手を掴んだ。
そしてそのまま家へと走って行く。
…心臓が一度、はち切れそうなくらいに飛んだ感じがする。
久し振りの日本で、
(初めての、)(恋の予感…?)
お兄ちゃん、私お兄ちゃんと同じ学校に通うのよ!
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