どうか明日はきみを救ってあげて
絹と糸
星を踏みつつ月を目指す僕らの歌は
この身に焼け付くような夜が欲しい
痛みさえ忘れる程の幸せをください
きみへの気持ちは花束に隠した筈だったのに
きみの笑顔は夜中の雨に似ている
BlueSpringBlue
それから、ゆるい炭酸が喉を引っ掻いて
そんなナイフじゃ話にならない
きみのその笑顔だけで月まで歩いていけそうな気さえする
罪なえくぼだよ、まったく
きみの脊髄にキスしたい
左胸を抉られた刹那の出来事
ガラス細工の中に生きた夢
朝が恐ろしかった。だって知らない全てで僕を飲み込んでしまうから
やさしい傷みだけ覚えていたい
どうにもできないことに抗う姿が美しいんだ
とっておきの美学
遠くで落ちる声にきみは目を伏せた
その先を克明に捉える眼差しを、
立ち止まるのは些か恐怖ではある
その意を汲んで明日を没するのだ
揺らぐ希望を食らって生きる
その花の海から連れ去ってしまえよ
ああ、どうかきみだけがぼくをなかせてくれ
相まって見えるのは隠そうとしたいたみ
弔いの中にある柔らかな陽射しに想いを馳せる彼女の背中を見守ることすらできない
あいをかかえてはしるこども
左手に浮かぶ血管をなぞるあなたの指先が妙に冷たかったのを覚えている
寂しく色付く夜明けの街を駆け出した
シトラスの香りの先に見たもの
水槽に飼われていた頃の夢
熟れた果実は夢見ない
泡になれるかな
解いたみつあみに残る純情に気付けなかった
月がきれいでした
渚に潜む温かさを知ることを罪だと言うならば
耳を塞いで目を閉じて、それでも聞こえてくるものはなんだ、それでも見えてくるものはなんだ
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