1:現状把握 1
ルイスはとにかく混乱していた。
あれ、確か、脇腹をぶっ飛ばされて、落っこちて、?
何でベッドで寝てるんだろう、て言うかここどこだ。
「ルイス、大丈夫か?」
「え、…」
ダンテ、
そう言おうとしたが、喉が張りつくように渇いて痛くて軽く咳こむ。
「おい、大丈夫か?」
「…、みず、」
「ああ、水な、ちょっと待ってな」
ダンテが椅子から立ち上がる。
と、その時、部屋のドアが開いて、男が複数人入って来た。
「ルイス!」
ルイスは目を白黒させた。
銀髪に赤コート、激しい既視感。
「??」
あれ、なんか、ダンテみたいなのがいっぱいいる。
が、ルイスの感想だった。
「…!ばー、じる!」
「ルイス、」
赤、赤の中で見つけた青。『ダンテ』がいない中、酷く安心した。
けほ、とひとつ咳をすると、バージルはベッドに歩み寄り、背中をそっと擦った。
「バージル、けほっ、」
「ああほら、水持って来たぞ」
そこに『ダンテ』が、水の入ったコップを持って現れた。
ルイスはそれを受け取り一気に飲んだ。ぷはぁ、と息をつく。
「ね、ここは…」
「ここは、デビルメイクライ。で、こっちにいるのが…」
困ったようにバージルに視線をやる。バージルはため息。
「…少し、長くなるぞ」
ルイスは頷いた。
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