(20120227)



意外にあっさりとベッドに沈んだ細い身体は少し強ばっていた。
怖い?って俺が訊いたら、涙目で睨まれた。どうしよう、可愛い。

「…わ、私は…貴様と違って、軽くない」

「ひでぇな、人を遊び人みたいに」

苦笑いしながら、後ろに撫で付けられた髪を撫でてやる。柔らかくていい匂いだ。双子なのに俺と全然違う。
少しむっとした顔のバージルを見て、嫉妬してくれてんのかな、とかちょっと嬉しくなる俺は馬鹿なんだろうか。

おでこにキスすると、ほんのり頬を赤らめて、聞き取れるぎりぎりの声でバージルは呟いた。

「わ…私が、初めて、と言う点を考慮、しなかったら、…殺す」

殺されちゃたまんねぇな。

「殺されないようにとびっきり優しくしてやるよ」

そう言った俺のキスを、赤い顔で目を瞑って受け入れてくれる。
俺、今だらしねぇ顔してんだろうな。

(お前が俺を受け入れてくれる、それだけで死ぬ程幸せなんだ)


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バージルが偽物だ!
3VD♀でも書きたい なー





(3DV♀)

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テーマ「人外ファンタジー」
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