(20120214)




朝、いつものようにネロが階段を降りて事務所に入ると、異様な光景が広がっていた。

「な…何してんだ?ダンテ」

珍しくネロより早く降りて来ていたダンテは、何故かルシフェルを着けていた。意味が分からない。

「グッモーニン、ネロ」

「あ、ああうん…」

ダンテはそのまま狼狽えるネロに近付き、口にくわえたバラをネロに差し出す。

「…は?」

爆発しろってか。

ネロは唖然としながら、とりあえずバラを受け取った。

「…あの…?」

「Happy Valentine's day.」

気障にウインクしながら、ネロの右手をとり、手の甲に口付ける。
ネロは赤い顔で、

「…分かりにくいんだよ、バーカ」

ダンテの頬に唇を押し当てた。





(DNバレンタイン)

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