(20120207)



※ちょい下品
※デフォ名使用




それはあまりに突然だった。

夕食を終え、今日はネロと二代目が食器洗いをし、他は何となくその場で他愛ない話をしていた。
そんな時だった。ルイスが口を開いたのは。

「ねえねえ」

「ん?」

誰も、まさか彼女の口からそんな言葉が飛び出すとは思っていなかった。



「What does it mean,"Go blow yourself"?」



その場の空気が、一瞬にして凍りついた。
ルイスは無邪気にも小首を傾げながら、『××××してなってどんな意味?』と訊いてきたのだ。

全員が一斉にキッチンの方を勢い良く見た。
ネロが必死の形相で違う俺じゃないと首をぶんぶん振っている。二代目はノーリアクション。

「な…なあルイス?それ、どこで聞いたんだ?」

恐る恐る若が訊くと、ルイスはうーんと首を傾げた。

「どこだったかなぁ?」

「…そ、そっか」

ダンテ達は内心穏やかでない。バージルも眉間に紙が挟めそうなくらいのシワが寄っている。二代目は何を考えているか分からないが、手が止まっている。ネロが握っている皿がばきりと音を立てた。

「で、なんて意味なの?」

「え、ええと…」

「自分でやりなさいって意味だ」

答えたのは髭だった。
若とバージルは目を見開き、初代は吹き出し、ネロは口をぽかんと開けた。二代目はまた手が止まっている。

「何を?」

「だから、自分でやりなさいって」

「…ふぅん?」

ルイスは釈然としない表情で一応頷いた。自分なりに勝手に解釈してくれたのだろう。

「あぁでも、使うのは駄目だぞ」

「何で?」

「あんまり良くない言葉だからだ。女の子だからもう言っちゃ駄目。な?」

「?…はーい」



この件はこれにて終了したものの、髭の回答は半分アウトではなかろうかと今でもネロは思っている。

ちなみに、どこからルイスがそんな言葉を知って来たのかは未だに謎である。


────────────
すみませんでした。



(夢SS)

×
第3回BLove小説・漫画コンテスト結果発表!
テーマ「人外ファンタジー」
- ナノ -