0727
2012/07/27 19:59
「つー訳で、留守番よろしく」
小さい妹を残して同居人達が各々仕事へ出たのは一時間程前の事だった。
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今日は何やら立て続けに仕事が入る(当たり含まず)と思った矢先に若が電話を壊した。バージルに低次元なイタズラを仕掛けて死の追いかけっこをした末の出来事だ(勿論ネロと二代目にきっちりシメられたが)。
そこで、仕事を受けていなかった髭とルイスは念の為にお留守番となったのだ。
「なールイス、おっちゃん暇なんだが」
「んー、うん」
しかし暇を嘆く髭に対しルイスはこれである。ここぞとばかりにソファーにごろんと寝転び小説を読んでいる彼女にとっては、髭よりも本の中のローアンの方がよほど気になるのだ。
「ルイスー、あんまり本読むとバージルみたいになるぞ」
「バージルに言っちゃうから」
冷たくあしらうルイスに、娘に冷たくされる父親の気持ちが何となく分かってしまって髭は項垂れた。
「ルイスー…」
「もー、何なのおっちゃん」
最近分厚くなってきた小説にしおりを挟んで、呆れた目を髭に向けるルイス。しかし髭は嬉しそうだ。
「メシ食おうぜ」
「え、…はぁ?」
ルイスは時計を見た。11時だ。
少し早いんじゃないか、とは思うが髭がいつまでもうるさいのも面倒だったので(この辺はネロに似てドライになって来たのかもしれない)、ルイスはいいよ、と返事をしながら身体を起こした。
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中途半端!(^q^)
今度続き書きたいです。