0207
2012/02/07 22:35
※ちょい下品
※デフォ名使用
それはあまりに突然だった。
夕食を終え、今日はネロと二代目が食器洗いをし、他は何となくその場で他愛ない話をしていた。
そんな時だった。ルイスが口を開いたのは。
「ねえねえ」
「ん?」
誰も、まさか彼女の口からそんな言葉が飛び出すとは思っていなかった。
「What does it mean,"Go blow yourself"?」
その場の空気が、一瞬にして凍りついた。
ルイスは無邪気にも小首を傾げながら、『××××してなってどんな意味?』と訊いてきたのだ。
全員が一斉にキッチンの方を勢い良く見た。
ネロが必死の形相で違う俺じゃないと首をぶんぶん振っている。二代目はノーリアクション。
「な…なあルイス?それ、どこで聞いたんだ?」
恐る恐る若が訊くと、ルイスはうーんと首を傾げた。
「どこだったかなぁ?」
「…そ、そっか」
ダンテ達は内心穏やかでない。バージルも眉間に紙が挟めそうなくらいのシワが寄っている。二代目は何を考えているか分からないが、手が止まっている。ネロが握っている皿がばきりと音を立てた。
「で、なんて意味なの?」
「え、ええと…」
「自分でやりなさいって意味だ」
答えたのは髭だった。
若とバージルは目を見開き、初代は吹き出し、ネロは口をぽかんと開けた。二代目はまた手が止まっている。
「何を?」
「だから、自分でやりなさいって」
「…ふぅん?」
ルイスは釈然としない表情で一応頷いた。自分なりに勝手に解釈してくれたのだろう。
「あぁでも、使うのは駄目だぞ」
「何で?」
「あんまり良くない言葉だからだ。女の子だからもう言っちゃ駄目。な?」
「?…はーい」
この件はこれにて終了したものの、髭の回答は半分アウトではなかろうかと今でもネロは思っている。
ちなみに、どこからルイスがそんな言葉を知って来たのかは未だに謎である。
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すみませんでした。