4月3日
〈角都〉
「角都さん!ヘルプ!ヘルプミー!!いくら居留守使ったってわかってるんですからね観念してさくっと開けてください!さっさとしないと多分ドアぶち破りますよちくしょー手が痛え!!」
「朝から騒々しい。」
「アッ角都さん!角都さんおはようございます!きっと開けてくれると信じてましたよへへへ。」
「仕事があるんだが。」
「手伝います!」
「どういう風の吹き回しだ?小遣いはもうやらんぞ。」
「や、今回ばっかりはそうじゃないんですね。次来るときはそうでしょうからその節はよろしくお願いしたいところですが。」
「じゃあ、なんだ。」
「朝いちばんでサソリさんに尻を揉まれました。」
「は?」
「デイダラは妙にハグを求めてきます。」
「?」
「飛段は昨日の続きがどうのこうのうるさいし、」
「‥‥。」
「トビはお面の向こうの息が荒いです。」
「イタチと鬼鮫は任務か。」
「うん。」
「それで?」
「匿ってください!」
「面倒な‥‥。」
「まあまあ、今日一日角都さん独り占めに値するくらいの働きぶりは見せますから。」
「それなら、」
「なんでしょう。」
「お前が体で払うでもいい。」
「え、心臓はあげられませんよ、死んじゃいますから。そもそも、今ストックいっぱいじゃなかったですっけ?」
「‥‥そういう意味じゃ無くてだな。」
「は、そう言いますと、」
「さっきの、飛段は昨日の続きを、というのは、なんだ?」
「‥‥えーー、と、」
「お前は俺なら何もしないと思ったからここに来たらしいが、どこにもそんな確証は無いだろう。奴らとは違うとでも思ったか?」
「え、」
「まあ、そういうことだ。」
「どういうことだ。」
「俺にだってそういう時はある。」
変なことをしてもいい日
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