4月1日

〈トビ〉


「先輩〜〜！ちょっとちょっときいてくださいよぉ、とか言ってホントは恥ずかしいんスけど先輩にはト・ク・ベ・ツ、実は僕‥‥、
ぱんぱかぱーん！彼女が出来ました！」

「ダウト。」

「え〜〜〜ッ！？なんスかそのつまーんない反応！もっとこう、何よ！私以外の女と！？とか、どこの雌豚かしらブチのめしてやるわむきー！みたいなのは無いんスか〜！？」

「誰だよそれ何キャラだよ。そうそう、エイプリルフールについた嘘って1年間は叶わないらしいね。可哀想なトビさん、またも彼女ナシの陰気で苦痛な生活を送らなくてはならないなんて、無念無念、ククク。ざまあみろ。」

「じゃあ僕はそうならないように、この1年で先輩を射止めてみせますね！」

「ダウト？」

「いいえ、時計見てください？」

「12時01分‥‥。」

「てなわけで嘘じゃ無いっスからね！覚悟しといてくださいよ、せ〜んぱい♥」

「うげえ。」


嘘をついてもいい日

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