過保護
〈角都〉
「角都さんて、過保護ですよね。」
「突然なんだ。」
「やー、けっこう前から言われてたには言われてたんですよ。それでまあちょっと意識してみたら、思い当たる節が多々ありまして。この前、私がたんすに小指ぶつけた時もわざわざ医療班呼んでくれたじゃないですか、あの時、なるほど確かになと。こりゃ過保護ってやつだなと。」
「ほう?」
「あ、別にそれが嫌だって言ってるわけでは無いですよ。寧ろこう、角都さんに大事にされてるのが嬉しいな〜、なんて、」
「それなら良いだろう。」
「そうですよね。」
「まあ強いて理由を挙げるとするなら、」
「はい?」
「お前に替えは無いからな。」
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