《 暁と日常 》 | ナノ
めぐすり

〈飛段〉
※“花粉症”のトラウマの話


「飛段〜、ちょっと頼みが。」

「あ〜?なに。」

「目薬指して。」

「そんなんテメエで出来んだろ。」

「出来ないからテメエに頼んでるんです〜、やろうとするとどうしても瞬きしちゃってね。」

「しょーがねえなあ、おら、上向け。」

「うん。」

「はい、いくぜ〜〜、‥‥、ぶえぇくしょッ!あ、」

「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!?!
刺さった目薬刺さった!?うそ??!?」

「わりーわりー、突然きたわ。」

「うおあおおあ私のぷにぷにの眼球に目薬の先っちょがアアア!馬鹿!おま、ほんと馬鹿!八つ裂きの刑だ畜生!」

「えっ、まじ?」

「嬉しそうにすんな!こいつに物理攻撃は効かん!ご褒美にしかならない!」

「楽しそうだなア、名前ちゃん。」

「いつか殺す!いつか殺すからな!」

「いつでもどーぞォ。」

「むっかー!」


prev next
back