デート
〈サソリ〉
「お前、こんなところでキノコ栽培してんじゃねえよ。夕飯の足しにでもすんのか?俺は食わねえからな。」
「‥‥ぐす、」
「マジ泣きかよ‥‥。おら、何した?」
「‥‥リーダーに、すっっっごく久しぶりにお出かけしてお買い物でもしたいなあって頼んだら、絶対駄目って言われて角都さんにはそんなやつに小遣いは出せないなって、でもイタチさんと鬼鮫さんは暁コートだって平気でお団子屋さん入ったりするじゃねえかゴラアつったらそんな屁理屈言う子は夕飯抜きですねェって、鬼鮫さんがァアア!!」
「おっさん3コンボか、キツいな。」
「なあんも屁理屈言ってないじゃん!正論じゃん!お小遣いだって貰っても使い道無いから結局任務の度にイタチさんの団子代に消えるのに!くそ、あの、そろそろ加齢臭するくせに!!ジジイ!!!変なピアス!!!」
「加齢臭はやめてやれよ‥‥。」
「う、」
「ああほらほら、泣くな泣くな。」
「ううう、」
「俺の袖で鼻をかむな!」
「‥‥ずっ、」
「‥‥ったく、名前、次任務無えのいつだ?」
「え、」
「連れてってやるっつってんだよ。」
「さ、サソリさ、」
「精々ありがたく思え。だから泣くんじゃねえ、お前は笑ってりゃそれでいいんだよ。」
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