庶民のお姫様 | ナノ
※基本会話文のみ、たまに説明文ありかも





「これは夢だ」

「え、夢でも俺と婚約したかった?お前は欲張りだなー」

「なんだろう、幻聴まで聞こえるように」

「何!?今すぐ医者呼ぶから待ってろ!」

「いやいやあんたが待てい!!」

「・・・何?」

「・・・あの、ほんと、死んでくれません?」

「んー無理」

「とりあえず説明くらいはしてくれません?」

「何を?」

「この状況を、です」

「・・・俺は可愛い婚約者とともに未来を描いていくのであった」

「マジ死ねよ天パ」

「おい、いくらお前でも天パだけは許さねえぞ」

「いや、そこ!?」

「つか、さっきから何だってんだよ、不満そうに」

「当たり前です」

「何が不満だ、言ってみろ」

「あんたと二人きりというところ」

「照れてんのか、可愛いやつだな」

「・・・あなたとは一生話し合えないと理解した。ですので、これで。さようなら」

「・・・どこ行くわけ?」

「どこって、私の家に決まっているでしょう?」

「お前の家はここだろ」

「・・・は?」

「そして俺の家もここ」

「・・・・・・は!?」

「もうわかっただろ」

「いや、全然わかりません・・・」

「帰ったって、お前の家族には会えねえよ」

「はい!?」

「俺と結婚するまでは、親には会わないってルールだから」

「・・・」

「あ、お前の荷物はもうこの部屋に持ち込んであるし、必要な物は俺が買ってやるよ」

「・・・最悪だ」




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ヒロインと坂田が同居(婚約)するとこから始まりまっす!!