庶民のお姫様 | ナノ
※基本会話文のみ、たまに説明文ありかも





「おーい、着替え終わった、か・・・っ!」

「に、似合ってる?」

「・・・ああ、凄え似合ってる」

「・・・あ、ありがと」

「制服ってこんなに興奮するもんだったんだな」

「前言撤回、制服に囲まれて死ね」

「どんな死に方?」

「あなたの学校って、あの有名な金持ち学校なんだよね・・・」

「心配すんなって。俺の傍にいれば何も起きねえから」

「・・・・・・」

「何その疑いの目」

「いや別に」

「じゃあ行くぞ」

「うん、」

「あ。その前に、」

「?」

「俺のことは銀時って呼べよ」

「なっ!」

「よし、出発!」

「待って、って何手繋いでるのよ!」

「婚約してっからー」

「そんなこと聞いてない!」





「よろしくお願いします」

「君のことは坂田くんに全て任せてあるからね」

「え?」

優しい声色で担任はそう言った。

「こっちこっち!」

「・・・なんであんたの隣なのよ、」

途端ざわつく教室。

「あんたじゃなくって、名前で呼べって言っただろー」

「・・・」

「聞いてるかー?」

「少し黙っていて下さい坂田くん」

「・・・まあいっか、最初は」

「・・・・・・」

「最後には必ず名前で呼ばせてやるよ」




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名前の話。学校に来ました。金持ちでなければ入れない学校っていう設定です。
(坂田は金持ち界で一二を争う程有名な苗字。誰もが憧れる(気に入られたい)のに、ヒロインの態度に教室はざわつき驚いたっていう解説)