庶民のお姫様 | ナノ
※基本会話文のみ、たまに説明文ありかも





「えーと、つまり、私はあなたと婚約して、同居して、親には結婚するまで会えなくて、期限はあなたが18歳になる、2年後の10月10日、と?」

「そういうこと」

「ちなみに聞きますが、私とあなたの部屋はもちろん別々にありますよね?」

「ああ」

「ふう、よかっ「寝室は同じだけどな」・・・え?」

「しかもダブルベッドで、ふかふかのやつを購入したから」

「・・・いやいやいやいや!!」

「ん、嫌だったか?ふかふかは好きじゃねえの?」

「いやふかふかは好きですよ。そっちじゃなくてですね、え?ダブル?一緒?同室?は??」

「照れんなって」

「だから照れてねえんだよ」

「やだー怖くて銀さん涙出ちゃう」

「きもい」

「婚約すんだし、2年後には結婚すんだから同じだろ」

「いやない。2年後私はここにいないから。多分もっとあなたに似合う女性がいるわ」

「・・・それ、本気で言ってんのか?」

「本気に決まっ「俺はお前しかいないし、お前以外を愛することなんか絶対にない」・・・私は、あなたを全然知らないし、愛するっていうか、好きですらない」

「少しずつ、ゆっくり俺を知って、愛してくれればいい」

「・・・・・・」

「ま、俺に惚れない女なんかいねえから安心しろって」

「今の言葉でだいたいわかった。あなたは安心と信頼に欠けるわ」

「そんなこと言ってられんのも今のうちだぜ」

「・・・ところで、学校はどうなるの?」

「ん?ああ、言うの忘れてたな。俺の通ってる学校にお前も通わせるから」

「はあ!?私が今まで通ってた学校は!?」

「転校なんて珍しくねえって。それに話はもう済ませてあっから」

「・・・ありえないわ」

「褒めてる?」

「ええ、あまりの非常識加減を褒めたたえてあげるわ」