どうしよう・・・高杉さんの部屋の目の前まで来たけどどうしよう。
とりあえず落ち着こう。練習したとおりにやれば大丈夫。この時代の高杉さんは怖くない・・・のかな。・・・深呼吸して落ち着け自分!
「誰だ」
し、深呼吸しようと思った先に気付かれた!まだ心の準備も出来てないんだけど!
「自由南子です!」
やばい裏返った!恥ずかしくてもう帰りたいいいいいい!!
「・・・何の用だ」
「この前借りた着物を返しに来たのですが、」
「入れ」
よし、第一関門クリアだ。
大魔王の懐に入っちまえばこっちのもんよ!
「し、失礼しまーす」
中に入ると高杉さんは机に向かっていた。書類をまとめている様子。・・・・・・鬼兵隊の?
「・・・そこら辺に置いておけ」
「あ、はい」
タンスらしきものの近くに綺麗にたたんだまま静かに置いた。たたんでくれたのはヅラだけど。
「・・・・・・」
「・・・まだ何か用か?」
「え?」
「・・・まだいたのか、って言ってんだ」
「あー・・・何してるんだろうなーと、」
「てめーには関係あるめェよ」
うわ、あるめェよ、だって。
生で聞いちゃった!
「・・・・・・帰らねェのか?」
「なんでですか?」
「さっきからにやにやした視線が突き刺さって気持ち悪ィんだよ」
誰だー高杉さんを変な目で見てる変態はー・・・私か。
「そこまで言わなくてもいいじゃないですか・・・事実でも」
「事実なら仕方あるめェ」
「・・・その書類、鬼兵隊の何かだったりするんですか?」
「ほォ、よく知ってるなァ」
「あーえっと、銀さんあたりからちょっと聞いたりして、」
怪しかったかな。秘密にしてたほうがいいもんね。
「へえー凄い、こんなにいるんだー・・・」
「・・・もういいだろ、さっさと帰れや」
さっきからなんか避けられてるな私。まぁ普通そうか、高杉さんって銀魂が乙ゲーになったらツンデレで攻略難しいキャラになりそうだもん。
そいうより実際高杉さんと悪い雰囲気だったしな・・・。
「私、絶対高杉さんに嫌われるよなー」
「ああ」
グサリッ
私、乙ゲーのこと口に出しちゃっただけだけど思いっきり言われたよ・・・しかも悩まずに。
「そ、即答ですか・・・じゃァ私高杉さんに嫌われないよう高感度アップ頑張ります」
「は?」
「やっぱり一人に絞るのなんて無理だし、ルートは広げておかないとね!」
「・・・何の話だ」
(めげないのが私(しつこいだけ))
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もうちょい続く
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