次元の壁越えてゆくよ! | ナノ
18/31


どうしよう・・・高杉さんの部屋の目の前まで来たけどどうしよう。

とりあえず落ち着こう。練習したとおりにやれば大丈夫。この時代の高杉さんは怖くない・・・のかな。・・・深呼吸して落ち着け自分!


「誰だ」


し、深呼吸しようと思った先に気付かれた!まだ心の準備も出来てないんだけど!


「自由南子です!」


やばい裏返った!恥ずかしくてもう帰りたいいいいいい!!


「・・・何の用だ」

「この前借りた着物を返しに来たのですが、」

「入れ」


よし、第一関門クリアだ。
大魔王の懐に入っちまえばこっちのもんよ!


「し、失礼しまーす」


中に入ると高杉さんは机に向かっていた。書類をまとめている様子。・・・・・・鬼兵隊の?


「・・・そこら辺に置いておけ」

「あ、はい」


タンスらしきものの近くに綺麗にたたんだまま静かに置いた。たたんでくれたのはヅラだけど。


「・・・・・・」

「・・・まだ何か用か?」

「え?」

「・・・まだいたのか、って言ってんだ」

「あー・・・何してるんだろうなーと、」

「てめーには関係あるめェよ」


うわ、あるめェよ、だって。
生で聞いちゃった!


「・・・・・・帰らねェのか?」

「なんでですか?」

「さっきからにやにやした視線が突き刺さって気持ち悪ィんだよ」


誰だー高杉さんを変な目で見てる変態はー・・・私か。


「そこまで言わなくてもいいじゃないですか・・・事実でも」

「事実なら仕方あるめェ」

「・・・その書類、鬼兵隊の何かだったりするんですか?」

「ほォ、よく知ってるなァ」

「あーえっと、銀さんあたりからちょっと聞いたりして、」


怪しかったかな。秘密にしてたほうがいいもんね。


「へえー凄い、こんなにいるんだー・・・」

「・・・もういいだろ、さっさと帰れや」


さっきからなんか避けられてるな私。まぁ普通そうか、高杉さんって銀魂が乙ゲーになったらツンデレで攻略難しいキャラになりそうだもん。
そいうより実際高杉さんと悪い雰囲気だったしな・・・。


「私、絶対高杉さんに嫌われるよなー」

「ああ」


グサリッ


私、乙ゲーのこと口に出しちゃっただけだけど思いっきり言われたよ・・・しかも悩まずに。


「そ、即答ですか・・・じゃァ私高杉さんに嫌われないよう高感度アップ頑張ります」

「は?」

「やっぱり一人に絞るのなんて無理だし、ルートは広げておかないとね!」

「・・・何の話だ」





(めげないのが私(しつこいだけ))

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
もうちょい続く





*前 次#