幼なじみは鬼畜系 | ナノ

幼稚園、小学校、中学校とも普通のところに入学し、卒業した。高校もきっとそんな感じだろうと思ってた。別にどこでもいいってことなんだけど。


01::あらすじ


ある中学の三者面談、両親が勝手に高校を決めていて先生と話し合っていたから、私は話も聞かされず言われたままに過ごしていた。私としてはそんなに気にしてもなかったから。

そして、いつの間にかバルスブルグ帝国高等学校を受験することになっていた。
バルスブルグ高はちょー有名な私立学校。それも国内で五指に入るちょーエリート学校。
私が受かる可能性はゼロ。皆無。つーか受かるわけないしなんでそんなとこ受けさせようとか思ったの!と、両親に抗議したらそれはそれは簡単に一言。


「アヤナミ君が行ってる高校だもの」


いやいやお母さんんんんんんんんん!!!
全く私に関係ないじゃないですか。なんであの人が行ってる高校に行かなくてはならない!
確かに私は幼稚園も小学校も中学校もアヤナミさんと同じで(アヤナミさんは1つ上の学年)、家もお隣さんで、つまり幼なじみだけど、高校だけは……高校からは離れられると思ってたのに!と、その時思って必死に両親を説得しようとした。
が、両親は本気らしく、というか準備が早くて、次の日学校から帰ったらアヤナミさんが、いやアヤナミ様がいらっしゃり、そりゃあスパルタな指導をご親切にしてくださりました。

その甲斐あってバルスブルグ高校には見事合格して、学校中は今年も有名高校に合格したとかで盛り上がって友達やクラスの皆から崇拝され(どんだけ馬鹿にされてたの私)、両親も喜んでくれたけど、私は一人あのスパルタ指導からの解放に喜んでいました。

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時は経ち、今日は入学式。

軽めの朝食を取りながら、持ち物チェックを終わらせた。


「行ってきます!」


新しい制服に身を包み、気持ちも切り替え、清々しく家を出た。




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