幼なじみは鬼畜系 | ナノ

入学式はあっという間に終わった。規則的で、無駄がない式。

さすがはエリート高。
今まではずっと校長の長い話にうんざりしていた式ばかりだったからこれだけはバルスブルグ高に入ってよかったって思う。


02::最初の友達は可愛い子


式後は自分のクラスに戻って、教材を配られたり説明をされたりなど色々あって、一息ついたのは放課後。

私は今日友達になったコナツと一緒に残って話をしていた。


「コナツは部活入るの?」

「一応剣道部希望です」


コナツが少し恥ずかしそうに言う。可愛いなあ、


「剣道出来るんだね」

「幼い頃からよく祖父に教わってて、」


中学でも剣道部で、自慢じゃないけれど全国大会まで行ったんだ、と教えてくれた。

す、凄い。こんな見た目可愛い子が剣道で全国なんて……まさにギャップ萌え。


「南子は?」


コナツが机に座っていた私を見上げて聞いてきた。ちょ、そのアングルは反則でしょ。

ニヤけそうになった顔を抑え、気を取り直す。


「まだわかんない。興味ある部とかも無いし。そうだ、剣道部の見学に行こうよ!」

「僕はいいけどいいの?」

「うん、だってコナツの為ならどこへでも行くよ!それに、もしかしたら部活決めるきっかけになるかもしれないしね」

「前の言葉はスルーして、じゃあお言葉に甘えて」


そして私たちは剣道部見学に、教室を出た。




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