TWIN | ナノ
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ついこの間行ったピクニックは、すごく楽しくて、地獄だった。まさかクロユリ中佐が味覚オンチで、しかも成り行きで食べさせられるとは思わなかった。それに加えてコナツさんまでも味覚オンチなんて、人は見かけで判断できないものだと改めて実感した。アヤナミさんもカツラギさんもかわすのが上手いから、結局ヒュウガ少佐が一番被害受けて、ハルセさんはクロユリ中佐の忠誠心で頑張って食べてたなあ・・・あそこまで尽くせるってすごいし羨ましく思うけど、私だったらそこはきっぱり断って現実を教えてもらいたいかな・・・。でも私も頑張ったほうだと思う。途中寝たり気絶したり倒れたりの演技してたけど。あの時のアヤナミさん優しかった・・・!今思い出すと気持ち悪いくらい優しかった!普段使わないはずの気遣いを見たもの!あんなの初めてみ「いたっ」

毎度の如く、アヤナミさんに心を読まれ、分厚い書類の面で叩かれてしまった。


「準備は出来たのか?」

「はいっ!出来ました」

「・・・カツラギ大佐、あとは頼む」

「お任せください。ナコさん、頑張ってきてくださいね」

「ありがとうございます!行ってきます!」


みんなからの熱い応援を受け、アヤナミさんと一緒に学校に向かった。


そう、今日は卒業試験なのだ。





私だけだけどね。




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