未来




中学生のときのあなた

「気付いたんじゃ。お前がずっと好きじゃ。」

今でも変わらない瞳で
あたしを見つめてくれてるよね?


「ただいまー。」

「おかえりなさい。ご飯食べた?」

「いや。まだじゃ。先に風呂に入らせてくれ。」

「なら一緒に食べよう?あたしもまだだから。」

「おう。」

中学生から恋人になり
成人した今でも
変わらず隣にいる。

お互いいるのが当たり前になってる。
変わらずにいるのが幸せ。

「いただきます。」

「いただきます。」

「待っててくれたんか。ありがとさん。」

「ううん。一緒に食べたかったし。」

「やっぱり那華の料理はうまいぜよ。」

「ありがとう。でも雅治。野菜も食べなよ?」

「プリッ。」


今でも雅治を愛してる。
雅治がいない人生が考えられない。
今のままでいいの。
一緒に笑って
過ごして
愛してくれたら。

「好いとうよ。那華。」

「あたしもだよ。大好き。雅治。」






「馬鹿じゃないの?」

「何を言いますか。」

「あのね。馬鹿じゃないの?」

「二回も言うなよ。」

ただいま幸村が来てうちで居座ってる。
雅治とあたしのうちなのに。

「那華もいい歳だよ?馬鹿じゃないの?中学から付き合って今も変わらないのもどうなの?決めるとこ決めなよ。馬鹿じゃないの?仁王なんて俺ほどじゃないけどモテるんだから。捕まえとかないといなくなるよ。馬鹿じゃないの?」

「地味に自分の自慢すんな。馬鹿じゃないのって言い過ぎだろ。あと雅治が一番かっこいいから。」

「黙りなよ。」

「ごめんなさい。」

なんだよ。魔王のやつ。
五月蝿いなあ。

「なんか言った?」

「いえ。何も。つか、決めるとこって?」


「結婚だろ。」


ブハー!

「汚いなあ。俺にかかってない?」

「けっ結婚?」

「そうだよ。夫婦だよ。そろそろ決めろよ。馬鹿。」

「考えてなかった…」

「那華。仁王と夫婦になりたくないの?」











「ただいまー。」

「おっおかえりなさい!」

「おや?幸村来とったんか。」

「ふふふ」

「那華に手出しとらんな?」

「俺はこんな趣味ないから大丈夫だ。」

「ちょ。」

「まあ俺は帰るよ。またね。」

「おー。またな。」

「二度とくんなー。」

「那華。仁王に嫌われたい?」

「また来てください。」


魔王怖すぎ。
しかも…結婚とか…。

「那華?」

「わあ!雅治!」

「大丈夫か?」

「大丈夫!ご飯食べよう!」


結婚とか…
したいに決まってます。
雅治が旦那とか…鼻血もんだわ。


「那華?大丈夫か?」

「へ?」

「涎垂れてる。」

「垂れてない!」

「くくっ…なあ。明日出掛けんか?」

「へ?」

「付き合ってほしいとこがあるんじゃ。」

「いいよ。」

「なら決まりじゃ。おやすみんしゃい」

「おやすみなさい。」


明日かあ。
出掛けんのとか久々。
楽しみだなぁ。










「どこに行くの?」

「立海じゃ。」

「立海?何で?」

「何となくな。」

「時間大丈夫かなぁ。」

「何とかなるじゃろ。」

立海なんて久々に行くなぁ。
楽しみ!





「教室も何も変わってないね!」

「そうじゃな。」

「雅治はいつも寝てたなあ。」

「いつもじゃないぜよ。那華だってお菓子とか食べとったじゃろ。」


「うぅ。」


懐かしい。
ここで雅治と出会い
友達になり
恋をして結ばれた。

あたしたちの始まりの場所。


「のぉ。那華。」

「ん」

雅治が真剣にあたしを見る。
なんだろう。
怖い。


「俺はここでお前さんに会って好きになって良かったと今でも思っとる。」

「お前さんへの気持ちはここで芽生えたときから変わらん。」

声が震えてる。
言葉を丁寧に選んでるのが解る。


「だから。これからもずっと側に居ってくれ。」

雅治顔真っ赤。
あたしもだけど。

嗚呼。愛しいなぁ。

「結婚してくれ。」

心臓が踊る。
あの日みたいに。



「あたしもだよ。変わらない。今でも雅治が大好きなの。」

返事なんかあの日と同じ。
「あたしで良ければ喜んで。」

「お前さんがいいんじゃ。」



これからも変わらない。
ずっと側に居てね。


この場所で恋を知った。
そして愛になり
幸せを知った。



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またまたオフ友浹華ちゃんにリクエストして書いてもらっちゃいましたーv

仁王さんと同棲…!あたしも仁王に手作り料理を食べてもらいたい…!(*´Д`*)い、胃薬忘れずつけるんで是非是非!(…)
同棲ももちろんときめいたんですが、やっぱり最後のプロポーズがやばかったです…!激萌え!お前さんがいいんじゃ、って何それ殺し文句ううううう!!(くっは/落ち着け)
浹華ちゃんの仁王ほんとツボでした…!ゆっきーも腹黒素敵!笑

素敵な仁王さんをありがとうございました(^^)