やっとらぶすとーりー




「あの…丸井先輩と付き合ってるんですか?」

まただよ。
こういう回りくどいのは嫌いだ。
気になるなら本人に聞け。
毎回聞かれるあたしの気にもなれ。

「いや。付き合ってはないよ」

ささやかな苛々にも気付かず
目の前のマシュマロちゃん
(今名付けた。ふわふわしてるから。)は
安堵の表情で
仕舞いにはお礼もそこそこに行ってしまった。
その手に持ってた紙袋くらいの
お礼はないのか。


教室に戻るのも面倒だから
そのまま日陰に移動する。
いい天気だなあ。


「こんなとこにいたのかよ」

誰だよ。
うとうと気持ち良かったのを妨害したの。
あ 先程の話の種。

「丸井」

「いっぱいもらったんだ。見ろぃ!」

「自慢かよ。まあ相変わらずモテるのね。」

「まあな。天才的?」

まあ嬉しそうに
貢ぎ物を食べてるよ。
あ さっきの子が持ってた紙袋だ。

「こんなにもらって本命はどうなんだよ。」

「もらえるものはもらうだろ。別にいーだろぃ。」

「女泣かせ」

「来るもの拒まず去るもの追わずなんだよ!」


全く。
みんなこいつのどこがいいんだ?
ただの赤毛のぷっくりほっぺの男だよ。
こないだなんか
教科書に涎垂らして寝てたよ。
教科書かぺかぺだったから。


「けど俺は本命には一途なんだぜ。」

へぇ。
本命はちゃんといたんだ。
いつも飄々としてるから
そんな話しもしなかったし。

「そいつは何よりも大切にするし。」

こいつにそう思わせる子凄いな。
…胸がチクンとしたのは
気のせい。

「好きなんだ。凄く。」

そんなあたしに言われても。
照れちゃうよ。

「お前が好きなんだよ。誰より。」

「…えぇ!」

「馬鹿だな。鈍感!」

そんないきなり。
まさかの展開だよ!
顔赤いし。
どきどきする。

「お前が望むなら差し入れも貰わない。」

「好きだ。」

あたしを真っ直ぐ見て
顔真っ赤にして
丸井が言う。

あれ…?
丸井ってこんなかっこよかった?
どきどきする。
顔が熱いし無意識ににやける。
なんで?

ああ。そうか。

「あたしも好きだよ。ブン太。」


見たことないくらい
幸せな顔で
丸井があたしを抱き締めた。








やっとらぶすとーりー

(好きだ)
(気付かされたよ。前から大好きだったよ。)



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オフ友浹華にリクエストしたら書いてくれましたーv

浹華ちゃんの書くブン太が大好きでそしてこーゆう友達以上恋人未満→恋人という設定が大好きでして、もうヒロインもブン太も可愛すぎてはぁはぁ(*´Д`*)←落ち着け
お前が望むなら、なんてもう…っ!ブンちゃあああ(*ノ▽ノ)
そう言ってる所がリアルに妄そu…げふげふ、想像出来ました!

浹華ちゃん素敵なブン太をさんくす!
すっごいときめきました嬉しかったです(*´∀`*)
また今度シクヨロ☆(オイ)