杏里ちゃんは可愛い。どれくらいかっていうとまじ天使なほど可愛い。いや、天使でも足りない。天使より上位であろう女神でも全然足りない。最早杏里ちゃんを形容するには可愛いも綺麗も女神も役不足だ。もういっそ「杏里ちゃんのように可愛い」って形容詞が出来るんじゃないかな。勿論、美しさの最上級の言葉として。ああでも杏里ちゃんに並ぶような美しさ──別に可愛らしさでも良いんだけど──が今後現れるとはどうしても思えない。何より、他のものを杏里ちゃんと同列にしようなど烏滸がましいにも程があるではないか!切り揃えられた艶やかな黒髪も眼鏡の奥の喩えようの無い程綺麗な黒耀の瞳も全部神様が杏里ちゃんの為だけに誂えたみたいだ。声も可愛いし、肌も透けるように白い。私は女の子だからあんまり興味がないけど胸も大きい。ああ、誤解を招かないように言っておくけれども私が興味を持たないのは胸の大きさ云々の話であって杏里ちゃんに興味がない訳では断じて無い。其処だけはちゃんとわかっていてもらいたい。ああ話が逸れてしまったけれど兎に角杏里ちゃんはこれ以上ない程に魅力的な容姿の美少女なのである。加えて言うならば成績だって抜群だ。成績がオール5だって噂は本当なんだから。しかしだからと言ってそこらの阿婆擦のように男に媚びを売ったりなんかしない。寧ろ杏里ちゃんは何処までも控え目でおとなしい、慎ましやかな性格をしている。あああああ、本当に杏里ちゃんは何でこんなにも完璧なんだろう!杏里ちゃんこそ全人類に愛されるべき存在に違いないと私は信じて疑わない!現に私は杏里ちゃんに尽きることない愛を注いでいる。確かに私にも杏里ちゃんは同性だと悩んだときもあった。3秒くらい。だけど性別なんて関係ないんだと思う。人間は子孫を残す為に結婚なり性交渉なりをするけれど同性では何の生産性もない。この意味がお分かりだろうか?つまり私の杏里ちゃんへの愛は生物の本能すら超越したプラトニックな愛であるのだ!まあそれでも杏里ちゃんが望むのならば私はいつだって喜んで杏里ちゃんとの性交渉をしようと思っている。女の子同士でもヤることはヤれるんだし寧ろ杏里ちゃんとそんなことになったら私は幸せで死んでしまうかもしれない。プラトニック云々と言った口で言うのもあれだけれどやっぱり杏里ちゃんとのセックスを考えると興奮する自分は否めない。私の愛は安直な性欲に支配されるようなものではないけれどやっぱりお互いに気持ち悦いのは悪いことではないんじゃないだろうか。精神的にも肉体的にも充足している状態がベストなのかもしれない。つまり、私が杏里ちゃんを毎夜おかずにするのは、何ら疾しいことではないのである。
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