サイトネーム | ナノ








----キルアside


いつの間にか眠っていたらしい。

気付かない内に眠ってたってのが悔しいけど、気分が軽くなっていた。


壁にもたれ掛かっていた体を持ち上げようとした時、不意に肩に重さを感じる。

肩に目をやるとシュウの整った顔が見えて・・・

「・・・っ」

心臓が止まるかと思った。


「・・・無防備なヤツ」


普通男の前で寝顔晒すか?
っていうか何普通に肩に頭乗っけてんの?

・・・あ、オレ男として理解されてない感じ?

それはヤだな。


・・・ん?なんで嫌なんだ?

自分の思ってたことがわからなくなる。


だから、考えるのを一旦放棄した。



「っつーか、マジで綺麗な顔してるよな」


って、何言ってんだよオレは!!

思わず漏れた本音に、シュウが寝ててよかったと本気で思った。



「・・・ん」


微かにシュウが身じろぎをする。

ふっと、目を開けた。

シュウの大きな瞳とオレの目線がバッチリあって、慌てて言った。


「お、おはよう」

「ん・・・あ、何かごめん・・・」


まだ眠たそうな声でシュウが頭を起こす。


何故か、すこし寂しい気がした。




(1/4)

←|back




人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -