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----朱雨side
絶をしていても、何故かいつも夕雨にはばれる。
だけどネテロ会長は気付かなかったみたいだ。
「この船が次の目的地につくまでの間に、この球をワシから奪えば勝ちじゃ」
そう言って夕雨とゴンとキルアに視線を向けながらも、私の方を警戒してる。
・・・多分、実力はあっちの方が上。
なんせこっちは念ができるようになって、やっと1年なわけだし。
このゲーム、念使わなきゃ絶対勝てない。
「そっちはどんな攻撃も自由!ワシの方は手を出さん」
そりゃあ手を出した時点で次の課題受けられなくなるでしょうよ。
「ただとるだけでいいんだね?じゃ、オレから行くよ」
「御自由に」
「勝てないに一票!」
「はっ、ぜってー取ってやる!見てろよユウ」
そう宣言はしたものの、肢曲を使いさらに足に蹴りをいれてもボールはとれない。
それどころかキルアの足のダメージの方が大きいし。
「鉄みたいだぜ、あのジーサンの足」
「ざまあみろ!あたしの言った通りじゃん」
「・・・チッ」
「よーし、次はオレだ!」
張り切っているゴンだけど結局ボールは取れずじまい。
ゴンとキルアが2人でかかってもだめ、そこに夕雨が加わっても取れない。
もっとも夕雨は本気じゃなかったけど。
ゴンとキルアの動きが一旦止まる。
それに便乗した夕雨も動きを止める。
肩で息をしている2人とは対照的に、夕雨にはまだまだ余裕がありそうだ。
じゃあ、そろそろ。
「・・・やめるんなら、私やる」
「じゃあオレ達休憩するね!頑張れシュウ!!」
勝手に決めたね、ゴン。
でもみんな異論ないみたいだし、やりますか。
「あ、始める前に言っときますけど、私万一このゲームで勝ててもライセンスもらう気ないですから」
「ほう、なぜじゃ?」
「これはあくまでもゲーム。私は正規のルールでライセンスをもらうつもりです」
「・・・いいじゃろう」
夕雨と離れるなんてとんでもない。
・・・多分勝てないけど。