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----朱雨side


私とキルアは、なんの問題もなく二次試験会場に到着した。

当たり前だけど、ヒソカはまだいない。

よって夕雨達もまだいない。



「なんだよ、やっぱお前心配してんじゃん」


・・・キルアは読心術ができるんだろうか?


「バーカ、全部顔に出てるっつーの」

「・・・うそ」


だって心配だし。

大丈夫かなぁ・・・夕雨。



「なあ、こんな時に言うのもアレだけどさ」


ん?
キルアの瞳がなんか好奇心に溢れてる気がする。


「シュウの武器って、何?」

「へ?」


急に何だろう?


「さっきユウに鞭渡してたじゃん?で、そん時まだあるみたいなこと言ってたからさ」

「ああ、あれか」


よく覚えてたね、あんなの。


「そうだなぁ・・・」


念は使いたくないし。


「例えば・・・」


鞄を漁る。
出したのは、数本のナイフ。

具現化しなくても使えるように、幾つか常備してあるものだ。


「ふーん・・・結構いいヤツ使ってんだ」

「わかるんだ」


さすが暗殺一家のエリート。

金はかけたからね。


「ああ、後はこれとか」


そして出したのは、細長いビンみたいなもの。


「・・・薬品か?」

「そう。毒薬爆薬その他もろもろ。ちなみに全部私の自作」


化学は得意だ。

暇なときに作ったものを、何かの役に立つかもしれないと思って持ってきた。


「・・・キルア、なんて顔してんの?」

「いや・・・」


そんな驚いた顔しなくっても。

ああ、ちなみにビンはぜんぶ強化ガラスです。

割れたら危ないから。




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