サイトネーム | ナノ








ある日、2人の少女がこの世界から消えた。



----------

≪と、言うわけで、あなたは死にました≫

「ごめん、あたしには全く理解できない」

≪まあ、簡単に言うと、交通事故ですね≫

「ふーん・・・ま、いいけどさ。別に未練なんてないし。 ・・・あ、そういえば、お姉ちゃんは?あたしが交通事故にあったなら、お姉ちゃんも一緒にいたと思うんだけど」

≪あなたのお姉様も同日、死亡しています。あなたは即死、お姉様は病院で亡くなりました≫

「お姉ちゃんも死んだんだ・・・じゃ、なおさら未練なんてないや」

≪それは結構ですが、あなたたちにはもう1度人生をやり直してもらいます≫

「・・・はい?あたしもう十分生きたと思うんだけど」

≪13年で十分とは言えませんよ≫

「そうかもしれないけど・・・あたしもう、あの世界には戻りたくないな」

≪誰も元の世界に戻れとは言っていません。大体、今回のことは、あなたたち2人が死んだために起こる現象です。それなのに元の世界に逆戻りさせるわけないじゃないですか≫

「よく喋るね。 ・・・よくわかんなかったけど、要するにあの世界には戻されないんだね?それならいいや」

≪・・・あなたも凄い人ですね、普通そんなこと簡単に理解できませんよ≫

「あいにく普通じゃないもんでねっ。 で、あたしはどこに飛ばされるの?」

≪あなたに選択権を与えます。お姉様のいる世界と、いない世界。どちらを選びますか?≫

「そんなのお姉ちゃんのいる方に決まってんでしょ!」

≪了解しました≫

「え、そんだけ? ・・・って、うわぁぁぁぁああ!!」





(1/2)

←|back




「#オリジナル」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -