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≪と、言うわけで、あなたは死にました≫
「だから?」
≪・・・妹さんとは、随分違う反応ですね≫
「・・・え!?夕雨も死んだの!?」
≪ご理解が速いようで助かります≫
「そうなんだ・・・。残していくことにならなくてよかった・・・」
≪あなたの方が3時間程後に亡くなりました≫
「・・・そう」
≪・・・さて、突然ですがあなたには人生をやり直していただきます≫
「え、嫌だけど」
≪あなたの考えている世界じゃありません。あなたが生きていたのとは違う世界です。それに、妹さんも同じ世界に・・・≫
「オッケー、行きます」
≪・・・・・・。 ところで、あなたは力が欲しくありませんか?≫
「そんなのいらない」
≪最強の力ですよ?誰にも負けない力なんですよ?≫
「力なんて欲しくない。私には人を傷つけることしかできないんだから」
≪・・・妹さんを、護れなくてもいいんですか?≫
「!?」
≪あなたが行くのは、元の世界よりも危険な場所ですよ。一応妹さんにも力は与えましたが・・・生き延びられるかはわかりません≫
「・・・なんで夕雨には、最強の力を与えなかったの?」
≪彼女には使いこなせる実力がない。その点、あなたにはその力を使いこなす実力がある≫
「・・・わかった」
≪ただ、気をつけていただきたいことがあります≫
「なによ?」
≪100%の力を使うと、あなたは死ぬことになります。また、人間の中では最強ですが、人間以外の生物に対しては、普通の人間と何ら変わりはありません≫
「ふーん・・・」
≪明らかにあなたに殺意を向けた攻撃は弾かれます。ですが、自然現象――雷などに対しては、やはり普通の人間と同じダメージを受けます≫
「・・・なんかよくわかんないけど、すごいね」
≪最強の力、ですからね≫
「・・・ところで、私たちはどこに行くの?」
≪あなたたちに行ってもらう世界は―――≫
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飛ばされたのは、HUNTER×HUNTERの世界でした。