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マーメンさんだかビーンズさんだか(あとから聞いてみたら両方正解だった)に説明と言うか、試験官からの伝言を聞いた。
で、今はお姉ちゃんと一緒に絶賛隠し扉を探し中。
あ、なんか向こうから哀れなロッククライマーの悲鳴が聞こえた。
ご愁傷様です。
「夕雨」
手を合わせ、悲鳴が聞こえた方に合掌してたら、お姉ちゃんに呼ばれた。
近づいてみると、そのそばに密集した扉。
「ここからなら、同じ部屋に降りれると思う」
小声で言ったお姉ちゃんに頷き、2人で適当に扉を選んだ。
ちなみに主人公組は呼ばなかった。
別に薄情な人間じゃありません!
「「せーの」」
ガコン。
足元の床が抜けた。
正確には、足元の隠し扉が開いた。
立ったままの着地に成功!
案の定、目の前には同じように着地したお姉ちゃんが。
「じゃあ、あれ読もうか」
りょうかーい、と軽く返事をして、2人で壁に書いてある指令を読む。
読んで思わず、お姉ちゃんと顔を見合わせた。
・・・随分と面倒なコースを選んじゃったもんだ。
ま、なんとかなる・・・といいなぁ。
お姉ちゃんじゃないけど、心の底から面倒くさい。
ついた溜め息は、お姉ちゃんの溜め息に重なった。