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----朱雨side
寝起きで少し重たい瞼を持ち上げると、キルアと目があった。
あ、寝顔見られた。
気にしないけど。
寝起きでうまく働かない頭で考えていると、キルアがどこか慌てたように挨拶してくれた。
「お、おはよう」
ていうか私、キルアの肩に頭乗っけてたんだ。
どうりで首が痛いわけだ。
「ん・・・あ、何かごめん・・・」
・・・完璧に寝起きの声だ。
本当に眠い。
どんだけ疲れてるの、私。
「・・・眠い」
「そんな顔してる」
キルアに笑われた。
元気になったようで、少し安心する。
というか、
「キルアの髪・・・ふわふわしてた」
片手を持ち上げ、軽くキルアの髪に触れる。
ふわふわした髪の毛を弄っている間、キルアは黙っていた。
抵抗されるものだと思ってたのに。
「・・・ちょっと頭はっきりしてきた。朝ごはん食べに行こう?」
しばらくキルアの髪を弄ってから、そう言って立ち上がった。
「・・・ああ」
でもやっぱりまだ眠い。
次寝れるのは何時間先かな・・・。