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「さあ、どうかのー?」
「行こーぜ、時間のムダだ」
「まあ待ちんさい。おぬしら、ワシとゲームをせんかね?」
きたぁ。
ゲームってあれでしょ?
ボール取り合う、あの。
「もしそのゲームでワシに勝てたら、ハンターの資格をやろう」
「いいんだ。そんなのアリなんだ」
「ワシは会長じゃからの」
わあお、会長権限使っちゃってますねー。
「2人はどーすんの?」
「やるよ!」
ゴンの瞳がやる気に満ちてる。
キルアもなんだかんだ言ってやる気満々だし。
「じゃ、あたしも行こーっと。・・・お姉ちゃんはどうする?」
声のボリュームを上げて、陰で聞いていただろうお姉ちゃんに聞く。
ゴンとキルアが驚いた顔をして、あたしが声をかけた方を見た。
ネテロさんの殺気と一緒に感じた“複数の”気配は、ネテロさんとお姉ちゃんのものだった。
「やっぱり夕雨にはわかるんだね」
陰から出てきたお姉ちゃんは肩を竦めていた。
そんなお姉ちゃんを見たネテロさんの瞳からは、ほんの少しの驚きと警戒が見て取れた。
・・・ハンター協会の会長サマにも気付かれないお姉ちゃんって、ホントに絶が得意だな、と思う。
羨ましい。
「・・・私も暇だし、ついて行ってみるよ」
お姉ちゃんも来るんだ。
めんどくさがりなのに、こういう自分の興味あることにはその性格発揮しないよね。
ちなみにこの場合のお姉ちゃんの興味対象は、多分ネテロさんの強さだ。