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そのあと適当に喋っていると、殺気を感じた。
強いけど手加減しているだろう殺気と、人の気配・・・ん?
あたしが首を傾げてる間に、ちびっこ組が殺気のした方を振り返る。
そりゃもう、すごい勢いで。
「どうかしたかの?」
2人の見た正反対の場所からネテロさんが来た。
「あれ?ネテロさん、こっちの方から誰か近付いてこなかった?」
「いーや」
ネテロさん性格悪ーっ。
「素早いね、歳の割に」
「今のが?ちょこっと歩いただけじゃよ」
「性格悪ーっ・・・あ」
おっと口が滑った。
まあいいや、ネテロさん笑ってるし。
あたし事実言っただけだし!
「何か用?じいさん別に最終試験までやることないんだろ?」
「キルア、ネテロさんに失礼な口の利き方しないの!」
「お前に言われたくねーよ」
ごもっともです!
1番最初に暴言吐いたの、そういやあたしだったねー。
「そう邪険にしなさんな。退屈なんで遊び相手を探してたんじゃ」
「受験生を遊び相手にするってのもどーなんでしょうね?」
「ユウ、お前さっき自分で言ってたことはどーなった」
「え、忘れた」
「おまっ、マジで何なんだよ!」
「まあまあ2人とも、ネテロ会長の話聞こうよ!」
・・・自分で言うのもあれだけど、このメンバーで1番大人なのってゴンだよね。
・・・頑張れ14歳。
「どうかな、ハンター試験初挑戦の感想は?」
「うん、楽しいよ!想像と違って頭使うペーパーテストみたいなのないし」
「んー、まあまあですかね?」
まあまあ、って便利な言葉だよね。
お姉ちゃんなら面倒くさい、って言いそうだけど。
「オレは拍子抜けしたね。もっと手ごたえのある難関かと思ってたから」
「キルア、あんたの力は規格外だからね」
「んだよ規格外って・・・。ま、次の課題はもっと楽しませてくれるんだろ?」
いやだってさ。
念知らないのにその強さって、どー考えても規格外でしょ。