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とりあえず卵を取って上に戻る。
糸に弾力があったから、それを足場にして2、3回跳んだら楽に戻ってこれた。
メンチさんに合格をもらい、出来上がったゆで卵を咀嚼する。
「・・・美味しい」
「いーなぁ、あたしも食べたかったな」
・・・夕雨のも取って来ればよかった。
「オレの一口食うか?」
「マジ?ありがとレオリオ」
どっから突っ込めばいい?
なんで食べかけを渡すかな、レオリオは。
そしてなんで夕雨もそれをあっさり受け取るかな。
無防備にも程がある!!
「わ、確かに美味しい!」
「そりゃ良かった」
「・・・間接キス」
つい口が滑った。
だってあんまりにも2人が自然体だったから。
「「っ!!?」」
「気付いてなかったんだ・・・」
いきなり赤面する2人に、思わず溜め息を吐き出す。
・・・ていうか、レオリオ意外と純情なとこあるんだ。
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そんなことをしている間に、ゴンがトードーに接触したらしい。
・・・なんであんな奴と普通に喋れるのかがわからない。
不快だ。
「美味しいものを発見した時の喜び!少しは味わってもらえたかしら?こちとらこれに命かけてんのよね」
「・・・今年は完敗だ。また来年来るぜ」
ありえないありえない、本当にありえない。
大っ嫌いだ。
消えればいいのに。
思わず舌打ちをすると、顔が赤いままの夕雨に窘められた。
どうにも納まらない気持ちのまま、二次試験は終わった。
二次試験後半、メンチの料理。
合格者、44名。
・・・原作よりも2人分多かった。