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----朱雨side
建物の扉が開く。
そこにいたのは体格に差がありすぎる2人の試験官。
・・・うん、ブハラさんってなんか圧巻だよね。
「どお?お腹は大分すいてきた?ブハラ」
「聞いてのとおり、もーペコペコだよ。メンチ」
そしてさっきから聞いて聞かぬフリしてたあの音は、やっぱりお腹の鳴る音か。
どれだけお腹減ってんの。
「そんなわけで、二次試験は料理よ!美食ハンターのあたし達2人を満足させる食事を用意してちょうだい」
「いやいや無理でしょ」
小声で夕雨に言う。
「ブハラさんの料理ならできるよー」
「・・・夕雨ならね」
・・・そうだった。
グレイトスタンプどうしよう。
「くそォ、料理なんて作ったことねーぜ」
「こんな試験があるとはな」
ああ、ちなみに私はあんまり料理、できません。
必要最低限はできるけど、寿司とか割と私達にとっては高級品だったし。
「俺のメニューは・・・豚の丸焼き!!俺の大好物」
・・・と思っていたら、いつの間にかブハラさんの料理が発表されてた。
共食いだと思ったのは私だけじゃないだろう。