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----夕雨side
やっとヒソカに解放されて、今はあたしが何故かレオリオを抱えてる状態。
なんでかって?
あたしが知りたいよ。
二次試験会場に着いた途端、視線が凄かった。
レオリオ結構デカいからね、傍から見たらすごい状況だよね。
畜生、強化系ナメんな!
・・・って思ったけど、よく考えたら念知ってんのって、ギっちゃんことイルミとヒソカだけ?
お姉ちゃん抜いたら。
あーあ、なんか考えんの馬鹿らしくなっちゃった。
どさりとレオリオを木にもたせ掛けるように降ろして、溜め息をつきながらパーカーのポケットに手を突っ込んだ。
・・・突っ込んで気付いた。
ヒソカにトランプ返すの忘れた・・・。
まあ、二次試験終わったあたりで返せばいっか。
あたしがクモワシの卵とれたらの話だけど。
なんてこと考えてたら、お姉ちゃんがこっちに走ってくるのが見えた。
キルアは何故かひらりとあたしに手を振っただけ。
こっちにくる気配なし!
「夕雨!!よかった、変態ピエロになんかされてない?」
「・・・うん、大丈夫」
・・・この剣幕で言われたら、本当のことなんて言えないっつーの!
頼むからゴンもクラピカも黙っててよね!
・・・噂をすれば、ゴンとクラピカだ。
「ユウー、レオリオー!」
「おーゴン、無事だったんだね」
「うん!レオリオの香水のおかげだよ。それよりユウ、さっきヒソカ・・・」
「どんなマジック使ったんだ?もう絶対戻ってこれないと思ったぜ」
「え・・・あ、キルア!ちゃんと着いてたんだね」
・・・いつ来たんだキルア。
だけど助かった。
いつの間にか起きていたレオリオも一緒に6人で談笑しながら二次試験開始まで待った。
平和で、楽しくて、なんだか泣きそうになった。
そうして時計の針は正午をさした。