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----朱雨side


ゴンとキルアについていったら、いつの間にか1番前に来ていた。


2人は仲良く談笑中。
私はそれを右から左。


だって内容は知ってるし。



夕雨はどこ行ったんだろう。

きっとクラピカ達と一緒にいるのかな。



「ねえ、シュウ」


そういえば、身体が軽い。

私も夕雨も、確かに体力には自信あるけど、こんなに走れるなんて。


「シュウ?」


ああ、あれか。
トリップの特典、ってやつ?

ていうか階段長いなぁ・・・。


関係ないけど、つい最近、組み手で初めて夕雨に負けたっけ・・・。


シュウ!!

「えっ!?何?」


やば、全然気付かなかった。


「もう、さっきからずっと呼んでるのに」

「ごめんごめん」


ゴンに言われて素直に謝る。

キルアには少し・・・いやかなり呆れた顔をされた。


「そうそう、シュウはなんでハンターになりたいの?」

「仕事で役に立つから、だよ」


本音じゃないけど嘘じゃない。


「仕事?何してるの?」

「・・・情報屋、かな」


言っても問題ない・・・と、思う。

何故か最近裏の人間からの依頼が多いけど、一般人からの依頼も受けてるから。

だからキルア、そんな顔で見ないで。

言っても問題ないんだから。


「じゃあ、親父のこと、なんかわかる?」

そう来るか。

「名前は?」

「ジン=フリークス」

どうしよう。
言わないほうがいいよね。


「ごめん、今はわかんない」

「そっか・・・じゃあしょうがないね!」

「なんだ、たいしたことねーな」

「うるさいよキルア」


知ってるけど言わないだけだし!




そうこうしてる内に、地上の明かりが見えてきた。

とりあえず前半戦はクリア・・・かな。




(4/4)

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