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あとは、しっかり原作通り。


でも、今さら瞳を取り戻しても、何にもならないと思うけどな、私は。

・・・言わないけど。


「私の誇りなど、仲間の苦しみに比べれば意味のないものだ」

「・・・悪いな。オレには、お前の志望動機に応えられるような立派な理由はねーよ。俺の目的はやっぱり金さ」

「ウソをつくな!!まさか本当に金でこの世の全てが買えるとでも思っているのか!?」


金があれば・・・お姉ちゃんはあんな風になんなかったかも。

なんて、思ったりしたけど今は関係ない・・・か。


「買えるさ!!物はもちろん夢も心もな!人の命だって金次第だ!!買えないモンなんか何もねぇ!!」


何もない、は大袈裟だとしても。

レオリオの言ってること、全部間違ってるわけじゃない。


「許さんぞレオリオ!!撤回しろ!!」

「なぜだ!?事実だぜ!金がありゃオレの友達は死ななかった!!」


金があれば。

・・・金が、あればの話。


お姉ちゃんはきっとあんな表情はしなくて。
あたしもこんなこと考えなくて。

レオリオの友達は死ななくてすんで。


・・・悲しい話だ。




「そういや、ユウはなんでハンターになりてぇんだ?」


気が付いたら、話は終わっていた。


「え、あたし?大した理由じゃないよ」


ていうか、原作をこの目で見てみたかっただけだし。


「・・・仕事でね、役に立ちそうだったから、かな」

「お前、仕事してんのか!?」

「まーね」



犯罪(プライバシーの侵害)まがいの仕事、だけどね。




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