(ゆかさま4900番キリリク)





「ルッチ、おはよう」

「寝癖ついてるぞ」

そう言って優しく私の頭を撫でた彼の名はロブルッチ。闇の殺し屋集団CP9のリーダー。そんな男がこんなにも柔らかい表情を見せてくれるのは、きっと私が彼の彼女だから。

「えへへ、早くルッチに会いたくて!」

パジャマのまま着ちゃったと笑うと、ふわりと抱きしめられた。本当にふんわりと優しく。まるで壊れ物を扱うように。普段の彼からは想像つかないだろう。仲間にも見せない、私にだけ見せる特別な姿。


「ルッチ、好きよ」

「俺もだ、手鞠」

そう言って優しく額にキスをしてきた。
春のひだまりのように暖かく、そしてふんわりと優しい。そんな貴方は、まるで春に咲くサクラ。





この恋はサクライロ





2013.03.15.11:40


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