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私は九歳最後の日に、ソカロ元帥に日本で拾われた。その後初めての発作を起こして、暫くアジア支部で過ごしていたんだ。
まだそのときは英語の話せなかった私を世話をしてくれたのが、当時班長だったバクとソカロ元帥に同行していた炎彬(ヤンビン)という日本語を話せた探索部隊。
発作から回復し始めた頃はどの元帥に師事するかまだ決まっていなくて、私はリハビリを兼ねてバク達に支部内の色々な場所に連れて行ってもらっていた。
ある日バクが当時支部長のトゥイに書類を頼まれて、二人で第六研究所の執務室まで行ったんだ。バクとトゥイ、エドガー達の会話はまだ私には分からなくて、どうせ暇だからと廊下に出た。そうしたら、

「ちょっと待ってー!」
「うるせぇッついて来るな!」
「ぐぇっ!」


ドゴッという鈍い音と共に、恐らく待って、と叫んでいた子供が見事なまでに吹っ飛んだ。勿論それはついて来ることを嫌がっていた様子のもう一人の子供によってな。
そのときは、此処には私以外の子供もいるんだな。としか思わなかった。

それから数日後、ソカロ元帥に師事して私は探索部隊と共に元帥について行った。

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