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青白く冷え切った月が支配する刻限。

静寂に似合わぬ一定のリズムを複数の電子音が刻み、点滴の滴る音が合間を縫い繋ぐ。
生きているか分からぬ程静かに呼吸をする月精の眠る姿を見始めてから、一体どれくらい経ったのだろうか。
体中に何十本ものコードをつなぎ、脳波を測定するバンドが額に取り付けられ、白い包帯が忌々しい十字架を隠していた。

夢と現実の狭間のような空間にいるようで気分が悪い。
眠る彼女の散らばる髪に指を絡ませ、流れに合わせて梳きながら気を整えた。
俺は、無意識のうちに彼女を必要としているのだろうか。

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