君はひとりじゃないだろう


お前に何が分かるんだと怒鳴られたけど、残念ながら俺は君のことを何も知らないんだ。だってそうだろ。君は何も教えてくれなかったんだから。

聞いてもいいかな、君のこと。好きなこととか嫌いなこととか。そうやって少しずつ近づいていけたらいいなって思ってる。

悲しくなったら俺が胸を貸してやるから、ひとりぼっちで泣くのはもうおしまい、な?


( 要らないよ、そんな言葉 )
( 建前を並べてお前の自己満足だろう )
( 見返りには何が欲しいんだい? )
( 放っておいてよ、今まで通りお前は
  へらへら笑っていればいいじゃないか )


そんなことを泣きそうな笑顔で言うもんだから、僕はもうちょっとだけ生きてみようかななんて絆されてしまったんだ。

責任を取れ、僕が生きるのはお前のせいだ


君の声が僕の救いだったなんて
絶対に言ってやらない


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