へんしん
(現パロ)



私には、一応恋人が居る。
性別は男、勿論私も男。
所詮ホモというモノだけれど、私達は互いに愛し合っているので、然ほど問題はない。
周りも私達を暖かく見守っていてくれているし、何より私達の身近にはホモが多い。
結局は同じ穴の貉…助け合って生きている。
さて、そんな私は何が言いたいかと言うと。
…まぁ前世の記憶があるという事だ。
勿論、私…いや、俺の恋人もだが。


「…だからといって何かあるという訳ではないが」
「ん?三郎独り言大きいぞ?」
「あぁ、すまん…ちょっと考え事していた」
「ふーん、よいしょっと…」

俺のベッドに寝転がって本を読んでいた舞は、パタンと本を閉じて、俺がしていたようにベッドを壁にして座りこんだ。


「三郎何か悩み事?俺役立てる?」
「残念、悩み事なんか無いよ、強いて言えば舞に抱き着かれてるせいで暑い」
「えー、俺は寒いから抱き着いたままが良いなー?」
「嘘つくな、汗ダラダラだぞ」
「…だって三郎体温低いし、柔らかいから気持ち良いんだもん」
「……俺は、暑いんだ」
「よし、クーラーかけよう、んで膝枕して」
「んじゃあ、はい、キス一回…ん」
「んっ!……ぷは、最近三郎ってば、本能に忠実になったよね」
「んー、だって昔より周りを警戒しなくて済むからな」
「まぁ、油断したらもうアウトだったもんねー」
「…こうしてまた舞に逢えたのが奇跡なんだ、堪能したいのは当然さ」
「堪能って…まぁいっか……あ、そういえば昔さ」
「昔?前の時か」
「うん、一緒に神社行ってお願い事したじゃん?ずっと一緒にいられますようにって…もしかしたらそのおかげかもよ?ふふ…なーんちゃって」
「っはは、じゃあまた神社行ってありがとうっていわなきゃな?」
「そーだねぇ…隙あり!」
「ぅわ!?…っんん!」


膝枕してあげてたら、いきなり首を引っ張られてあっついキスをかまされた。
うわ、これは予想外。


「ぷはっ…あはは、三郎ってば真っ赤っかー!」
「っ……不意打ち!」
「三郎の照れた顔が見たくて」
「…くそ、確信犯の卑怯者が」
「ふへ、知ってる♪」


膝枕の状態のまま、また抱き着いてきた舞のせいで、ようやくクーラーが効いてきたというのに、意味をなさなくなるのは分かりきった事だった。


結局は貴方の思い通り




企画・ねぇ、約束しよ?様提出