キセキの世代に鷹の目とか厨二かましてる同級生と何故友人になれたのかは今までもわからない。

それでも緑間は意外に可愛らしく頭良いけど阿呆なただの我が儘ちゃんだったし高尾はただの馬鹿だった。つまり、バスケ以外は二人共ただの高校生だったのだ。

そんなわけで緑間、高尾、島田、という俺だけ浮いた三人グループができあがるのはそう長い話ではなかった。まぁ大体緑間と高尾がセット呼びされるけど。俺だって仲良いんだからな畜生。

正直いって門田雫の存在を理解したのは高尾に話を聞いてからだった。春までは無表情だけど頑張ってる可愛い愛弟子といっていたのに今では放送禁止用語まででてるのだから人ってわからない。不意に思ったんだがもし門田さん似の娘ができたら高尾はどうするのだろう。死ぬのかな。(ささやかな願望)


「島田、教科書運んでくれ」
「はーい」


俺は不良だ、見た目は。見た目は不良だが中身は違う。先生からは見た目さえ除けば優等生とまで言われている。見た目が不良な時点で終わりだとも思う。
まぁ規則がお堅い秀徳で中身が優等生なら生きていけるのは先輩の宮地さんが証明してくれている。


「…あ」


「み、美亜、ちゃん…」


おお、正にあれが修羅場ってやつなのかもしれない。頑張れ門田さん、負けるな門田さん。俺が無事クラス分の教科書を職員室に運び門田さんが生還したあかつきにはジュースをやろう。



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