可愛い可愛い、ああ可愛い。二重で大きいけどやる気なさげな目が可愛い。日焼け知らずな真っ白な肌が可愛い。柔らかい焦げ茶色の髪が可愛い。歩き方が可愛い座る姿が可愛い。可愛い可愛いエトセトラ…


「恋愛超楽しい」
「あーうん」


無表情でこんなに可愛かったら、女の子が一番可愛いとされる笑顔になったら俺は死ぬんじゃないんだろうか?否、死ぬ。
じーっと見つめていたらぎこちなくピースを返された。ドギャーン、はい、ハート撃ち抜かれましたー


「可愛い可愛い可愛い可愛い」
「よし終業式はじまんぞかっずー」
「高尾、お前今日可愛いとしかいってないのだよ。はっきりいって本気で気持ち悪いのだよ」


ひでー、でもさ、真ちゃんみた?雫ちゃん超可愛いの、もう可愛くて俺死んじゃいそう、暑さより可愛さでとける。


「高尾君体育館にいこう」
「うんいこう」


あー可愛い、本当に可愛い。雫ちゃんって、ていうかこんなに女の子って可愛いかったっけ?恋愛って楽しい。
とたとたぱたぱたという音が似合う歩き方で前を歩く雫ちゃん。
うおおおおお!!後ろ姿可愛い抱き締めたい!!……モラルは守ろう。うん。


「高尾君、緑間君今日も部活?」
「うん!先輩こっえぇの!!な、真ちゃん!!」
「(俺はお前が怖い)…ああそうだな」


間に違和感を感じたけどまあ今関係ない。もし、雫ちゃんが宮地先輩に興味もったら、宮地さんに顔面パスをお見舞いしよう。
ニコニコと雫ちゃんの返答をまっていたら雫ちゃんが少し凛々しい顔でいった。なにその顔可愛い。


「ちょっとだけバスケ部見に行っていいかな?」


宮地さんの顔面パスが決定した。


「んー…いいと思うよー」
「そっか……高尾君と緑間君、どこらへんで練習してる?」


前言撤回、今日の俺はいつも以上に部活に励む事にしまっす。



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