「いやね、鶴ちゃん。門田ちゃんかなりピュアちゃんでさ、これでも内心はかなりいいたい事あんのよ。だから普通のテンションで話なよ、つーか鶴ちゃんテンション高過ぎ!!どんだけ同士にあえて嬉しいのよ!!」


なんと高尾君私の言いたい事いってくれた。ピュアかどうかはいまいちわからんけど。そもそもピュアってなんだ。


「うえ!?まじで!?うわー門田さんごめん!!まさか一松乙夫の作品読者に会えるとは思わず……!!」
「いやいやいゆ私ほら全く笑えなくて無表情だから全然話せなくてなんていうかえーとえーと」
「はい門田ちゃん深呼吸ー」
「ひっ、ひっひっふー……」
「ブッハ!!ら、ラマーズ法!!」
「ふっく…!!門田ちゃんベタすぎ……!!ラマーズ法…!!」


うけた。なんと私の台詞(というか呼吸)がうけたのは小学生(低学年)以来の事すぎて少々びびる。
どうしていいか俯いていると結城さんが笑顔でピースした。


「あたし結城鶴乃。かっずーとは同中でさあ、色々な恩人なんだよね!で、よかったら仲良くしてください!!」
「喜んで」
「門田ちゃん即答!!」
「あ、雫って呼んでいい?あたしは鶴乃でもなんでもいいから」
「喜んで」


わ、わ、わ、やばい!!にやけられないのが辛い、違う、違うんだよ結城さん、私めちゃくちゃ嬉しいんだよ!!
そんな台詞が喉で詰まってたら結城さんが笑う。


「わかってるよ、雫」


うわああああああああ天使だ、ここに天使がいるぞ。もう私今死んでもいいぐらいに幸せだ。そんな顔でいると高尾君が「門田ちゃん嬉しそうにちょっとみえる」といわれた。これで笑えたら完璧なのに!!


「いやあーそれにしても雫がこんな可愛いいい子だったとは!!かっずーも隅に置けないねぇ」


にやにやと肘で高尾君をつつく結城さんもといつ、鶴ちゃん(口に出すのは大分先になりそうだ)

……ん?かっずー?
かっずー、かっずー、かっ…ずー…


「……高尾君、かっずー?」
「え、門田さん知らないの?こいつのフルネーム高尾和成だよ。うわかっずーだっさ」
「……俺結構フルネームいったんだけどな……」


ああああああああそうじゃんそうじゃん高尾君のフルネーム高尾和成さんじゃんうわあああ!!


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