ラッキーアイテム探し




「「おは朝、今日の星座占ーい!」」

『あ、真くん、おは朝の占い始まるよー?』

「わかったのだよ」


これは俺の日課。おは朝の星座占いを見ない日などない。

もちろん、毎日ラッキーアイテムを持つことも忘れはしない。なぜなら運命に選ばれる為には、人事を尽くして天命を待つ必要があるからだ。


「「本日の第1位は…水瓶座のアナタ!今日は何をしてもうまくいっちゃう日!」」

「あ、やった。僕1位です」

『テツくんよかったねー!』

「「第2位は乙女座!今日は外で思い切り運動すると○」」

「ふーん」

『大くん2位だね!』


どんどん順位を発表しているが、まだ蟹座は出てこない。もしかすると…


「「今日の最下位は蟹座のアナタ…何だか家の中にいると、ついてないことがたくさんありそう」」


な、んだと…!?毎日人事を尽くしているというのに最下位…


「「でも大丈夫!同じ年の女の子とラッキーアイテムの黄色いハンカチを買いに行くと1位並みの運気になりそう!」」

「僕の1位の意味が無くなりますね」

『ほんとだね』


それを実行して運気が1位になるならするしかない。しかも偶然にも同い年の女子は2人いる。確か桃井は黄瀬と何処か出掛けたらしいから、残る女子はかなしか居ない。


「かな、今日予定空いているか?」

『へっ?特に何もないけど…』

「じゃあ一緒にラッキーアイテムを買いに行くのだよ!」

『あ、うん…』


こうして俺とかなはラッキーアイテムを探すために、街へと繰り出した。



―――少なくとも2時間くらいだろうか。

すぐに見つかると思っていた黄色いハンカチが中々見つからず、2時間も費やしてしまった。そのせいだろうか、少し@@の顔から疲れが見える。

って休憩したほうがよさそうなのだよ。


「付き合ってもらって悪いのだよ…」

『全然大丈夫!』

「お詫びと言ってはなんだがかなの好きなアイスを奢るのだよ」

『ほんとっ!?ありがと、真くん!』


かなはストロベリー、俺は抹茶のアイスを注文し、席についた。かなは相当、このアイスが好きなんだろう。席についた途端に食べ始めた。


『ん〜♪ほんっとにココのアイスは美味しいや!』

「そんなに喜んでもらえて、俺もよかったのだよ」

『…ね、真くんの抹茶、一口頂戴?』

「ああ、」


普段こんなことはしないが、今日くらいいいだろう。かなにスプーンを向けた。


『あーん…んーおいひい!じゃあ真くんにも、あーん』

「べ、別に自分で食べるのだよ!!////」

『そんなに照れなくてもいいじゃん!ね?』


俺は首をかしげて上目遣いをするかなに弱い。

普段ならこんな公共の場では絶対にしないのだが仕方がない、口を開けて@@のアイスを食べた。


『これも美味しいでしょ?』

「ああ」


恥ずかしすぎたが、今日は付き合って貰ったから我慢するのだよっ…///



ラッキーアイテム探し

(よく考えれば、あのアイスのくだり…かかか間接キスなのだよ!!!!?////)
(真くんどしたの…顔赤いよ?)
(な、何でもないのだよ!!!///)



--( ˘ω˘) アトガキ--
愛さまのリクエストでした!大変遅くなってすみませんでした(´・ω・`)

間接キスで照れるミドリンが書きたかったんです!←



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