明日は槍でも降るのかと思うくらい、なんとも珍しいことが!
なんと…あの征くんが熱を出して寝込んでいるのです!征くんは普段から健康に人一倍気を使っているから、なかなか熱なんて出さないのに…。
でも私としては少し嬉しかったりします!なんてったって、私にだけ甘えてくれる征くんがとーっても可愛いんだもん!
『征くん、入るよ』
「かな…」
赤い顔を布団から少し除かせて私を見る征くん。やっぱり可愛い…
『リンゴ、すりおろしたの持ってきたよ』
「食欲ない…」
『ダーメ!栄養取らなきゃ治るものも治らないよ』
「じゃあ薬だけ飲むよ」
『それはもっとダメ!胃が空っぽの状態でお薬なんて飲んだら胃が荒れちゃう!だからちょっとでも食べよ?』
「かなが食べさせてくれるなら食べる…」
『仕方がないな〜』
こういうのがとっても可愛いんです!『あ〜ん』と言って口元にリンゴを持っていったら、素直に「あーん」って言いながら食べたりするのが!
『征くん頑張ったね!全部食べれたよ』
「じゃあ誉めてよ」
『よしよし、征くん偉いね!』
そう言いながら頭を撫でてあげると、もっと撫でろと言わんばかりに私に顔を埋めてきます。
『じゃあ征くん、一回横になって寝よっか。また後で来るね』
そう言って部屋を出ようと立ち上がったとき、服の裾を引っ張られた。
「ここにいてよ」
『でも洗い物しなきゃ…』
「そんなの他のヤツにやらせておけばいいだろ?」
『そうだけど…征くん寝ないと…』
「かなが居てくれないなら僕寝ないからな」
いじけるような言い方で小学生みたいなこと言ってる征くんがあまりにも可愛いすぎる!後のことは誰かに任せることにしよう!
リンゴと一緒に持ってきた冷えピタと氷枕をセットしてあげた。
『じゃあ征くん、寝よっか』
「…手貸して」
『手?』
よく分からないけども、征くんに手を出すとギュッと握って目を閉じた。ああ、手を繋いでほしかったんだね…
暫くすると、征くんは眠ってしまった。鼻が詰まっているのか、少し息が苦しそうだけど、しっかり寝ている。
そろそろ部屋から出ようと、手をほどこうとしたけど、握る力が強すぎてほどけなかった。
まぁいっか。なんて思いながら、征くんの顔を見ながら、私もいつの間にかベッドに寄りかかるようにして寝てしまっていたのでした。
普段見せない姿
(あれ…寝ちゃってた) (おはよう、かな) (ん…征くん熱下がった?) (ああ、だいぶね) (良かった!…って私、ベッドに入ってたっけ?) (いや、僕が引きずり込んだ) (あ、そうですか…)
--( ˘ω˘) アトガキ--
甘い…のか?(´・ω・`)でも可愛い征十郎くんはタップリ詰め込みましたw
橘様リクエストでした!
|