気づいてくれない




今日は休日なのに、珍しくモデルの仕事も入っていない。

だからいつもの休日の分、かなっちと戯れるっス!

そう意気込んでリビングに降りると、すでに皆起きていてかなっちと戯れていた。


「かな、今日の新聞はどこだ?」

『さっき真くんが読んでたよ』

「そうか、ありがとう」

「かなちーん、お菓子どこー?」

『キッチンの上の扉に入ってるー』

「あ、ほんとだ〜」


改めて、今まで俺は損してる気がするっス!なんだかかなっちがお嫁さんみたいっス…


『あ、涼くんおはよう』

「おはようっス!」


かなっちはようやく俺に気づいてくれた。


『皆ったら、先に朝ごはん食べちゃったの』

「そうっスか…」

『じゃあ温めるから座って待っててて』


皆ひどいっス!俺が1人でご飯食べるの嫌いなのを知って、わざと先に食べるんスから!

温め終わったらしく、朝ごはんを運んできてくれた。でも、なぜかもう1セットされているっス。


『涼くん、1人でご飯嫌いでしょ?だから一緒に食べようと待ってたんだよ』

「かなっちィ…!」


朝早く起きているにも関わらず、朝ごはんを待っていてくれるなんて…!

ていうか、なんだか『アナタの帰りを待っていて食べてないの(はあと)』みたいな夫婦みたいっス!←


「なんだか夫婦みたいっスね!」

『そうだね!』


一応遠回しに好きって言ってるようなもんスよね!?その証拠に、黒子っちや青峰っちの眉間にシワがあるし!かなっち、鈍すぎるっスよ…


「俺、かなっち結婚したらうまくいくと思うんスけど…」

『涼くんってば冗談が上手いんだから〜』


小さく笑いながら『ご飯冷めちゃうよ』と言われた。

今の言葉、結構本気なんスよ?でもこの気持ちは暫く一方通行のような気がするっス。
いつ俺の本当の気持ちに気づいてくれるんスかね?



気づいてくれない

(早く気付いて。じゃないと他の人に盗られそうで怖くなるから)



--( ˘ω˘) アトガキ--

明夏様からのリクエストでした!

果たして微甘になっているのかが不安でならない(´・ω・`)リクエストされたご本人様のみお持ち帰りオッケーです!


prev next

 

人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -